村上敦WEBサイト

ドイツ・フライブルク市在住のジャーナリスト、コンサルタント(エネルギー・交通・まちづくり) 村上敦

すべての原発の即時停止を

地震発生から今日で1週間が経ちました。

 

こちらでの仕事も(日本からの取材や視察のコーディネートなど)キャンセルされ、本来は明日から日本で森林再生のプロジェクトに従事するつもりだったのですが、こちらもキャンセル。そのお陰で、かなり多くの時間をこの地震の報道、とりわけ福島原発についてドイツ・日本のメディアを漁るという作業を行なってきました。

 

遠くはなれた場所、安全な場所、停電のない場所において、意見を発言すること自体、震災の大きさを考えると申し訳なく、また、ためらわれるのですが、それゆえ、今ここでどうしても主張しなければならないことがあります。

 

主張する点は1つです。

 

福島の悲劇を繰り返さないためにも、今すぐに日本にあるすべての原発の即時停止を、どうか皆さまお考えになってください。そして、何からのアクションを起こしてください。

 

私は今まで、ドイツの政策でも採択されているような時間的猶予のある「脱原発」論者でした。ただし、今回の事故によって、これまで強固な「反原発」を訴えなかったことについて大きく反省しています。

 

これから先、どこかで今と同じような地震など天災が生じ、加えての2次災害として原発事故が起きないように(それは大きな地震の発生確率が高い今、非現実的な話ではありません)、そして人的な何らかのミスで原発事故が起きないように(地震後、明らかになった保安院、東京電力の無能ぶりは十分に証明されたと思います)、即時、全基の原発停止をここに主張します。

 

私は原子力発電の技術者でもありませんし、危険・安全を判断できる能力があるわけでもありません。一般の方が入手できないような特別な一次情報を持ち合わせているわけではありません。ただし、一般の方と同じレベルの「人間としての理性」は備えているつもりです。

 

明日から、その理性で、なぜ原発が「即時停止」でなければならないのか、以下にブログ記事を書き連ねてゆきます。その私なりの理由をお読みいただき、1人でも多くの方が賛同されますことを願っています。

 

2011年3月17日深夜 雨のフライブルクにて

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コメント: 2
  • #1

    西子 雅美  (水曜日, 30 3月 2011 17:52)

    私も今回の原発事故の処理で適切と感じたのもつかの間、全てが手遅れ
    のような感じがしています。現在、福島原発を即時封鎖を叫んでいます。
    もし、即時封鎖ができないとすれば、事故が起こったときには強制的に
    とめる手立てのないシステムとなります。実際そのようなことも言われ
    ていますが、村上様がフランスで何か即時封鎖の可能性など情報をお持ち
    でしたら、お教えください。現在の私の考え
    ・・・福島第一原発は、世界中の英知を結集して即刻封鎖最優先に・・・
    です。これは一刻一秒を争うことです。これが、できないと日本は
    半分なくなります。
    どうぞよろしくお願い申し上げます。

  • #2

    村上敦 (木曜日, 31 3月 2011 03:01)

    申し訳ありませんが、即時封鎖の意味がよく分かりません。

    また私はフランス語ができませんし、日・独・英語では、あまりたいしたフランスの情報を集めることができません。

    他の方にお聞きいただければ幸いに思います。